ごあいさつ

岡山県酪農乳業協会
会長 長恒 泰治

 岡山県酪農乳業協会、会長の東山です。  私自身、普段は、おかやま酪農協に所属する牧場主です。
 牛乳は、母牛から子牛に贈られる最高のプレゼントです。子牛はそれを飲むだけで、すくすく育ちます。牛乳は子牛の成長に必要な栄養(脂肪・たんぱく質・糖分・カルシウム等)を全て備えたすばらしい食品です。この牛乳を、皆様の食卓に届けるには、実にたくさんの人の手が掛かっています。
 まず、牛乳は牧場で搾られます。牧場主は、「健康な牛からしか、おいしい牛乳はできない。」を念頭に、牛舎環境を整備し、牛の健康チェックと乳量・乳質を確保するための飼料管理に気を配ります。搾乳においても搾乳機器の清潔さを保ち、異物の混入がないように最善の注意を払います。こうして搾られた牛乳は、バルククーラーで冷却され適切な温度で管理されます。
 この牛乳は、タンクローリーでクーラーステーション(CS)や乳業メーカーに運ばれます。この時点でも運転手が温度・臭い・風味等、異常はないかを点検します。CSにおいては、乳質検査を行います。成分(脂肪・無脂乳固形分)は基準を満たしているか、細菌数・体細胞数は基準以下か、異物混入はないか、風味等に異常はないか等、十分にチェックします。CSは、その基準をクリアした牛乳を再度冷却し、乳業メーカーに送ります。
 乳業メーカーにおいても同様で、CSを経由したものでも、厳しい乳質チェックを受け、これに合格したものが牛乳として充填され、販売店を経由し、皆様の食卓に届きます。この間も厳重な温度管理がなされています。
 また、岡山県産の牛乳の特徴は、その新鮮さにあります。搾られた牛乳はその翌日か翌々日には乳業メーカーに運ばれ、牛乳に製造されます。生産者と乳業メーカーがより近い距離にあるメリットです。
 新鮮さと安全が、多くの人の手と目で支えられたシステムの中で確保されています。
 私は、この牛乳のすばらしさを多くの皆様に知っていただきたい思いで、遅ればせながら、今回ホームページを立ち上げました。現在、牛乳は皆様のご理解もあり順調に消費されていますが、その中でも、食品としての機能性・安全性、また酪農業自身をアピールし理解してもらうことは、非常に重要なことであると考えています。牛乳の安心・安全と皆様にご迷惑を掛けない安定供給を約束するとともに、牛乳の飲まない世代・家族ができないことを目標として邁進していく所存です。

平成29年9月吉日